この車両は水漏れではなく、夏季になると水温が上がり気味になると言う事で入庫しました。
症状的には色々な場所が考えられますが、夏季の時期だけ上がると言うことなのでラジエターに
絞られます。
上の画像が新しいラジエター。
下の画像が今まで付いていたラジエター。
外した時にラジエターから出てきた水の量が通常よりも少なかったため、ラジエターの容積が少なくなっているの
は確認出来ました。
この時点でラジエターが詰まり気味になっていることは想像できます。
念のためラジエターのコアとタンクを分解してみると、真っ赤に錆びているのが確認出来ました。
各コアの通路から空気を入れてみると、下の部分の通路は詰まってエアが通りません。
これが原因で冷却水の容量が減り水温が冷え切れず、夏季だけ水温が上がると言う症状になっていました。
ラジエターを交換する事で、冷却水が確実に冷え適正水温になります。
★下記の画像は上記の車両とは異なりますが、交換後、この様にしてテストを行いました。
水の流れが均一でない事が確認出来ます。