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車両はR55クーパーです。
アイドリング状態で15分間暖気した後にアクセルを吹かすと白煙がでます。NA(ターボなし)エンジンで白煙がでる症状は、オイル上がり(ピストンについているオイルリングの不良により燃焼室内にオイルが溜まり、爆発時にオイルを燃やして白煙を起こす状態)と、オイル下がり(インテイク側バルブオイルシールの不良によりバルブを通じてオイルが燃焼室内に入り込んで爆発時にオイルを燃やして白煙を起こす状態)の2種類があります。*エキゾースト側バルブオイルシールが不良でも白煙は出ません。
今回の場合は、オイル下がりになります。
アイドリング時に不圧が一番高いため、インテイクバルブに溜まっていたオイルが、エンジンの回転数を上げた瞬間に一気に燃焼室に入り込みオイルが燃えた状態です。
恐らくシール部は、硬くなっている状態と考えられます。
ヘッドを脱着してピストン側を確認すると,1〜3番のピストンはカーボンが乾いていますが、4番ピストン
がオイルで濡れていることが確認出来ました。
原因は4番のインテイク側バルブオイルシールが不良と言うことになります。
これがバルブオイルシールです。
全てのオイルシールを交換します。古いシールを外した時にシール部分が弾力がなく硬くなっていました。
新品のシールをヘッドに組み付けた時の画像です。
後は、ピストンを清掃し消耗部品を同時交換し組み付けます。
作業完了後は白煙は一切無くなりました。
オイル交換をマメに行っていれば、このような症状は起こらなかったと思います。
因みに、クリーニング前の状態です。
このこびり付きを綺麗にするにはとても時間がかかります!!
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