症状は、時々エンジン不調になる。
症状が出るまでに、とても時間のかかる車両でした。
症状が出た時はエンジンチェックランプが点灯します。
チェックランプが点灯した時の症状は、平坦な道を走行している時はアクセルを前回に踏んでも50km程しか出
ず、坂道を走行する時は20kmになるとキックダウンして30kmくらいまでスピードが上がり、またスピード
が落ちてくるとキックダウンしスピードが上がる症状です。
ミッションの不具合と勘違いするような症状です。
診断機を当てると、ポテンションメーターのエラーが表示されます。
当然、スロットルボディを交換してみますが、また数日後にエンジンチェックランプが点灯してしまいました。
スロットルボディのカプラーとハーネスピンの接点を清掃してみますが、やはり数日後にチェックランプが点灯し
ます。
症状が改善しないためエンジンルーム内のワイヤーハーネスを全て交換する判断にしました。
スロットルボディのハーネスは、直接コンピューターに接続されます。
ハーネスの抵抗を点検しましたが、断線があったわけではありません。
スロットルボディのカプラー及びハーネスは、ラジエターと非常に近い位置にあるためエンジンルーム内の温度が
上昇することによりコンピューターへの信号がおかしくなり、エラー信号が入ってエンジンチェックランプが点灯
したと思われます。
スロットルボディ側のカプラーです。
○印がスロットルボディ側のカプラーとコンピューター側のカプラーになります。
今回、新品部品の在庫がないため中古ハーネスを取り外して、不具合車両に取り付けました。
取り付け前はエンジンチェックランプが点灯していましたが、取り付け後はチェックランプの点灯が消えていまし
た。
診断機にて履歴も消去しておきました。
かなりの時間をかけて走行テストを行いましたが、症状が出なかったため作業終了しました。