R50・ONE・SEVENのエンジン不調で入庫した車両で、エンジンをかけてアイドリング時よりエンジン
内部より異音が発生していたためエンジン内部に異常があると判断し、他は点検せずにヘッドカバーを外してみ
ると1番のバルブスプリングが破損しているのが確認出来ました。主原因はバルブスプリングが破損し圧縮漏れ
をおこしてアイドリングが不安定になったと判断でき、バルブスプリング交換の作業を始めました。
ヘッドをばらして3分割になったバルブスプリングです。
他の専門工場でも、バルブスプリングの破損は珍しくないケースのようです
1番ピストンの画像ですが、バルブスプリングが折れた瞬間にピストンとバルブが接触しピストンに傷が入った
画像です。また、シリンダー内部には傷は入っていませんでした。ピストンはこの程度の傷でしたら走行には支
障はないため、このまま再使用することにしました。瞬間的にバルブとピストンが接触したのでバルブは曲がっ
ているのでバルブは新品と交換しました。
頻繁に外す仕事ではないので、ヘッドを分解したので、全部のバルブを外しバルブとヘッドのすり合わせを行い
、圧縮漏れの点検・破損したバルブスプリングの交換・バルブオイルシールの交換・ヘッドガスケットの交換・
バルブの交換をし、ヘッドを組み付けました。
組み付け後のエンジンは異音の発生もなくアイドリングも安定しました。